「もう使わなくなったけれど、特別な思いがあってどうしても捨てられない」そんな、まるで魂が宿っているかのようなぬいぐるみ。捨てるのには、本当に勇気がいるものですね。今まで一緒にいてくれたことに感謝をしつつ、心残りなくぬいぐるみを処分できる方法をご紹介しましょう。
長い年月を一緒に過ごし、さまざま思い出を残してくれたぬいぐるみ。いざ処分する段になって、「やっぱり捨てられない!」と躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか?
実際、布と綿でできたぬいぐるみなら、燃えるごみに出すことはできるのですが、なかなかそう割り切れるものではありません。では、いったいどうすれば、心残りなくぬいぐるみを処分することができるのでしょうか?
ぬいぐるみのもらい先を見つける方法
【方法1】クリーニングをして、教育支援施設に寄贈する
まだ見た目にもちゃんとしていて、長く使えそうなぬいぐるみなら、“第二の人生”を歩んでもらうこともできます。「発見途上国の教育支援施設」などに、クリーニングをしてきれいになったぬいぐるみを寄贈すれば、海を越えて保育園や養護施設・病院の小児科・スラム街の託児所・図書館などに置いてもらうことができます。
養護施設の子どもたちの中には、親のいない子どもたちや、虐待を受けていた子どもたち、ストリートチルドレン、障害をかかえた子どもたちもいます。我が家にたくさんの癒しを与えてくれたぬいぐるみが、ただのごみになってしまうのではなく、こうした第二の場所で活躍できれば嬉しいですね。
【方法2】ぬいぐるみ募金に協力する
ぬいぐるみを100%リサイクルしてくれる団体があり、1箱あたり1,000円台でぬいぐるみを引き取り、その金額を「募金活動」に回してくれます。1箱の募金ごとに、発展途上国の子どもたちのワクチンが1本寄付できるという仕組みです。どんなことに使うのかわからないのではなく、使途がはっきりしているので、安心できるでしょう。
ぬいぐるみは、指定した日に自宅まで引き取りに来てもらえます。面倒な作業はほとんどなく、追加料金などもありません。箱に詰めたぬいぐるみは、国内外の幼稚園や保育所・学校・官公庁・地域団体などに寄贈されます。
【方法3】リサイクルショップやネットオークションに出す
ぬいぐるみOKのリサイクルショップに買い取ってもらう
ぬいぐるみの場合、ほとんど金額的には期待できないかもしれませんが、人気の高いキャラクターのぬいぐるみなどは「リサイクルショップ」に買い取ってもらえる可能性もあります。
でも、大きなぬいぐるみを持って、リサイクルショップ巡りをするのは大変です。お店によってぬいぐるみを歓迎する所としない所があるので、まずは電話などで聞いてみると良いでしょう。
ネットオークションで売りに出す
リサイクルショップよりも、買い取ってもらえる可能性が高いのが、「ネットオークション」です。ネットオークションに出品すると、地域の人だけでなく全国のぬいぐるみを欲しい人が見てくれるので、誰かに引き取ってもらえる可能性が拡がります。
ただし、ネットオークションに出品するには、それなりの覚悟も必要です。出品者としての責任を果たすことを前提に、下記のステップを踏んでいかなければなりません。でも、パソコンの操作に慣れている人なら、誠実な対応ができればスムーズに進められるでしょう。
ネットオークションの手順
- ネットオークションサイトに、出品者として登録する。
- ぬいぐるみを撮影して、画像をアップする。
- 商品の説明文を入力する。
- 開始価格を決め、出品する。
- 落札者が決まれば、支払い方法や発送先などを確認し、入金を待つ。
- 入金確認ができたら、商品を発想する。
※落札者とのメールでのやりとりを丁寧に行い、問い合わせには迅速に対応し、梱包は丁寧に行いましょう。取り引きが終わった後で落札者が評価を行うので、ルーズな対応や雑な梱包をすると、辛口の評価をされてしまい信用問題になります。
どうしてももらい先が見つからない場合はどうする?
いろいろな方法を試しても、どうしてもぬいぐるみのもらい先が見つからない場合は、処分するしかないでしょう。
風水的な見方をすると、人形やぬいぐるみなどは、家の住人と同じように「その場の気を分け合う存在」とされています。お別れする前には洗濯をするかクリーニングなどをしてきれいにしてあげて、紙や布などに優しく包んで捨ててあげると、心残りなくお別れできるかもしれませんね。
自治体のごみ回収に出す
布や綿などでできたぬいぐるみは、一般の燃えるごみとして出すことができます。その際、他のごみと一緒ではあまりにかわいそうなので、ぬいぐるみをきれいなタオルなどで包み、ひとつのビニール袋に丁寧に入れて出してあげると良いでしょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
「どうしても自分の手で処分できない」という人や「ぬいぐるみだけでなく、他の家具なども一緒に処分したい」という人は、有料で不用品回収業者に引き取ってもらう方法もあります。当サイトのランキングなどを参考に、評判の良い業者を選べば、安心して任せることができるでしょう。
お正月のお炊き上げで、ぬいぐるみの供養をしてもらう
この場合はお正月まで待たなければなりませんが、お寺や神社のお炊き上げで、ぬいぐるみの供養と処分をしてもらうこともできます。場所によっては、ぬいぐるみの供養を常時やっている所もあります。
「ボロボロになるまで子どもが可愛がっていたぬいぐるみなので、どうしても捨てられない」という人は、この方法をとるのが一番悔いを残さずに済むかもしれません。