世界から見た日本のごみ事情|実はとても恥ずかしい日本の不用品回収

日本はマナーを守る誠実な国民…のはずなのですが、この事実を知ると、思わず恥ずかしくて身を隠したくなるかもしれません。世界レベルで比べてみると、日本はとんでもないごみ大国だったのです!では、その実態をご紹介しましょう。

地球のゴミ

プラスチック包装によって格段に増えた、日本のごみ

“ごみ世界一”の汚名を持つ日本

環境省のデータによると、日本人のごみの焼却量は、1年間に一人あたり320㎏。2位のフランスが180㎏、3位はドイツの140㎏と、なんと日本がダントツのトップ!実にヨーロッパの環境先進国の10倍以上の数字です。

さらに、ごみ焼却炉の数は、日本が他国を大幅に引き離して1243、2位がアメリカで351、3位がフランスで188と、これはもう目を覆いたくなくほどの数字!なぜこれほどまでに、日本のごみは多いのでしょうか?

「そんなはずは!日本はルールを守る国民としては有名で、世界からもその点は称賛されているし、真面目で誠実な国民のはず」と思った人も多いでしょう。たしかに、日本人は真面目で誠実で、ルールを守る国民です。もしかしたら、そういう国民だからこそ、お客様に誠実を尽くすためにごみを増やしてしまっているのかもしれません。たとえばこんな風に…。

1990年代から急速に増えていった、プラスチック包装。

Aさんは50代の主婦。まだ小さかった頃の昭和40年代、Aさんのお母さんはいつも地元の商店街で買い物をし、肉は肉屋、野菜は八百屋というように、買い物かごを持って1件ずつ買い物をしていました。肉はグラム単位で量って買い、紙に包んでもらいます。野菜もお菓子もバラ売りで、「みかんを5個とじゃがいもを5個、それからきゅうりを3本ちょうだい」と言うと、そのまま買い物かごに入れて帰ってきました。お豆腐は、毎日夕方になるとお豆腐屋さんが売りにきました。ラッパの音が聞こえると、お母さんはボールに水を入れて飛び出していき、その中にお豆腐を入れてもらっていました。

そんな生活が変わり始めたのは、スーパーがあちこちにでき始めてからです。プラスチックの食品トレイに乗った肉や魚を買うようになり、さらにコンビニができ始めてからは、プラスチック包装のごみがどんどん出るようになりました。食品の鮮度を保ち、衛生面・安全面を徹底するためには、どうしても食品トレイやプラスチック包装が必要だったのです。

いま、Aさんは毎週1回の資源ごみの日になると、「なんでこんなにプラマークのごみが多いのだろう?」と不思議になります。衛生と利便性の観点からは、食品トレイやプラスチック包装は抜群に素晴らしいのですが、「ここまで大量にごみが出てしまうのなら、昔のような生活に戻った方がいいのでは?」と思ってしまうAさんでした。

日本に比べて驚くほど簡単な、欧米の包装

「お客様に対して礼を尽くし、丁寧に接する」という日本人の美徳も、こと“ごみ問題”に関しては、裏目に出てしまっているようです。たとえば通信販売で何かを頼んだ場合、日本なら頑丈なダンボールの中に、製品が破損しないように何重にも梱包材が巻かれ、さらに製品自体もしっかりとしたビニールで包まれている場合がほとんどです。

ところが欧米では、段ボールの中にド~ンとそのまま製品が入っていることが少なくありません。もちろん、そのために製品にキズが付くなどのトラブルはあるのですが、「ごみが少ない」という観点からは二重丸ということになります。

お店の丁寧な梱包も、海外ではあり得ない

プレゼントガール

たとえば日本の和菓子店でお菓子の詰め合わせを買うと、まず詰め合わせの缶にピッタリとビニールが巻かれ、それを包装紙で丁寧に包み、もしも進物であればそこにのし紙を巻きます。それをお店の立派な袋に入れて、「お買い上げありがとうございました」と、丁重に品物を渡してくれます。老舗の和菓子店であれば、出口までお見送りをしてくれることもあるでしょう。

ここまで丁寧にお客様をおもてなしする日本の文化は、「本当に素晴らしい」のひと言に尽きます。ところが、こと“ごみ問題”という観点から見てしまうと、「これほどまでに無駄な行為もない」と、海外からは批判を浴びてしまうのです。

簡易包装・量り売り・袋持参に取り組む海外のスーパー

ここでひとつ、海外のスーパーマーケットで実際に行われているエコロジーの取り組みについてご紹介します。カリフォルニアの「ホール・フーズ」というスーパーマーケットでは、小麦粉から米・麦・パスタ・スナック菓子・食料・シャンプーに至るまで、「お客さんが容器を持参して、必要な分を購入する」という量り売りのシステムを採用しています。店舗で販売した商品のびんや缶・プラスチック・ダンボールなどは、もちろんリサイクル。たとえば自社ブランドのジュースは、大きなびんに入って売られ、飲み終わった容器は回収して再利用します。店内のベーカリーで焼いたパンは、プラスチック容器を使わずに、リサイクル可能な紙袋で簡易包装をして販売します。

この「ホール・フーズ」のような取り組みは、日本でも千葉県木更津の「コミュニティマーケット ベアーズ」が、穀物や調味料・酒類などの量り売りを実施するなど、少しずつ増え始めています。“ごみ大国・日本”の汚名を返上するためにも、昭和の時代のシンプルな生活に学びつつ、少しずつ改善に向けて対策を進めることが急務です。

“おもてなしの心”という、素晴らしい文化を持った日本。しかし、今の販売方法が「過剰包装」「ごみ排出量世界一」という現実を生んでしまっている以上、大いに反省すべき時期にきていると言えるでしょう。

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