ソファーは、ベッドに次いで処分が大変な大物家具。「下手に自分で何とかしようとして、大変な目にあった」という話も、聞くことがあります。たとえば、こんな風に…
ソファーの処分に失敗した人 あるある
「絶対に無料で処分する」と頑張った、Aさんの場合
念願の新居を購入し、引っ越すことが決まったAさん。新しいリビングには今のソファーが合わないため、思い切って処分することにしました。
「新居のことでいろいろお金がかかるし、余計なことにお金は使いたくない」と思ったAさんは、思いのほか自治体の処分料が高いのを知り、あれこれ調べて「よし! 解体して一般ごみに出そう」と決めました。
一般ごみに出すには、まずソファーのスプリングとその他の部分を切り離し、50cm程度の大きさに切り刻まなければなりません。Aさんは夫婦ふたりで引っ張り合って、やっとの思いでスプリングを取り外しました。
ところがここで、トラブル発生! 思った以上にソファーの皮が硬く、通常のはさみでは切り刻めません。Aさんは仕方なく、2,000円近くする専用のレーザーカッターを購入。この時点で、日はもう暮れかかっていました。「もうくたびれちゃったから、今夜はピザの出前でも頼みましょう」
次の日、気を取り直して作業にかかったAさん夫婦は、一致協力して何とか切り刻んだソファーをごみ袋に詰め込み、スプリングを資源ごみに、それ以外を燃えるごみに分別することができました。
「無料で回収してもらえて良かった」と胸を撫で下ろしたAさんでしたが、家計簿を見て愕然! カッター代と出前代、ごみ袋代を合計したら、なんと自治体の粗大ごみ回収よりも高かったのです。
ソファーなどの大物家具の処分は、「無理をしないこと」が鉄則!
たとえば「子ども教育のために、物がどのように捨てられていくのかを体験してほしい」というような場合なら、あえてごみ処分場に行くという選択もあるでしょう。しかし大物家具の場合、それ以外の理由で無理をしてまで自分で処理するのは、無謀と言えるかもしれません。
では、いったいどのようにしたら、無理なくお得に処分できるのでしょうか?
【方法1】新しいソファーを買ったお店に引き取ってもらう
引き取り不可や、手数料を取って引き取るお店も多い
もしも新しいソファーを買う予定があるなら、そのお店に「古いソファーを引き取ってもらえませんか?」と訊ねてみましょう。うまくいけば無料で引き取ってもらえますが、引き取りを断られるか、手数料として1,000円~3,000円ほどかかる場合も多いようです。
家の中まで引き取りに来てくれるかどうか確認を
たとえ手数料を取られても、新しいソファーの搬入時に古いソファーと交換できれば、一度でスッキリ片付いて手間が省けますね。ただし、お店によっては「家の外にソファーを出しておいてください」と言われる場合もあるので、要注意です。ソファーはベッドほど重くはありませんが、外まで出すとなると意外と大変です。
【方法2】不用品回収業者に持って行ってもらう
電話1本で、希望する日に回収してくれる
お店に引き取ってもらえない場合は、不用品回収業者に引き取ってもらうのが一番楽チンです。回収業者の場合は、周辺地域を常にスタッフが車で回っているので、電話を入れると迅速に見積もり・回収に来てくれます。引越しの場合などは、「前日までソファーを使いたい」という人も多いでしょう。不用品回収業者に頼めば、希望する日時に引き取りに来てもらえるので、ギリギリまで快適に過ごすことができます。
また、新しい家具を入れる場合でも、「午前中に古いソファーを回収してもらって、それから掃除をして、午後に新しいソファーを搬入してもらう」というように計画を立てられるので便利です。公の回収ではないので、それなりに料金もかかりますが、手間暇を考えると不用品回収業者に頼んだ方がお得と言えるかもしれません。
回収業者選びには、くれぐれも気をつけましょう!
粗大ごみが増えていることもあって、回収業者はいまかなり乱立しています。でも、ソファーの回収費用やサービスの質は、業者によって違うのでご注意を! 中にはチラシのポスティングや訪問営業などによって客をとり、法外な金額を請求してくる業者もあるほどです。
不用品回収業者を選ぶ際は、当サイトのランキングなどを参考にして、評判のいい回収業者に頼みましょう。慎重に業者を選ぶことで、スタッフの応対から見積もりの誠実さ、回収の丁寧さまで、あらゆる点で「頼んで良かった」と思えるはずです。
【方法3】自治体の粗大ごみ回収に出す
ソファーを粗大ごみ回収に出すのは、かなり大変!
「不用品回収業者よりは安いから」ということで、自治体の粗大ごみ回収に出す人もいます。もし、軽くて小さめのソファーなら、粗大ごみに出しても問題ないかもしれません。
しかし、大きくて重いソファーの場合は、よほど覚悟しない限り粗大ごみ回収はお勧めできません。それはなぜかというと、粗大ごみの戸別回収は家の外までソファーを出さないと、回収してもらえないからです。
2,000円以上の手数料がかかる
「たかが家の前まで」と思っても、これが意外と大変! 男性ふたりで何とか運び出しても、スプリング入りのソファーの回収手数料は、2人掛け以上で2,000円以上かかる自治体も数多くあります。マンションの場合に至っては、幅の広いソファーをエレベーターに乗せなければならず、それだけで1万円以上は働いた気分になってしまうかもしれません。
人気ブランドのソファーなら、買い取ってもらえることも
ソファーは物が大きいだけに配送が困難なので、リサイクルしづらい家具のひとつです。「リサイクルショップ」などでは、めったに引き取ってもらえませんが、ごく一部のブランド品に限っては値が付くこともあります。
ただし、出張買い取りということになると、「出張費を入れて0円です」と言われてしまうこともあるでしょう。少しでも高く売りたい場合は、持ち込みを覚悟した方が良さそうです。
また、引き取りに来てもらうことを条件に「ネットオークション」に出してみるのもアリかもしれませんね。