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家電リサイクルに出すには、高額の配送料がかかる
「洗濯機をどうやって処分したらいいですか?」と自治体に聞くと、紹介されるのが「家電リサイクル」。これは、電化製品を捨てずにリサイクルするという国をあげての取り組みなので、確かに環境には優しいでしょう。
しかし洗濯機や冷蔵庫などの重い品物は、自分で直接家電リサイクルに出すと、ビックリするほど費用がかかってしまいます。その理由は?
家電リサイクルは、量販店への持ち込みが原則
洗濯機を家電リサイクルに出そうとすると、「家電量販店に持ち込んでください」と言われます。ところが洗濯機や冷蔵庫のような重い品物は、持ち込むことができないため、配送業者に依頼しなくてはなりません。さらに洗濯機の場合は、ホースの取り外し費用も負担する必要があります。それらを合算すると…?
洗濯機の家電リサイクル料金 | 2千円台 |
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ホースの取り外しを含めた配送料 | 5千円以上 |
2千円+5千円=7千円と、低く見積もっても7千円以上の費用がかかってしまうのです。
家電リサイクルに出す手間もかかる
家電リサイクルの手続きをするには、以下のステップを踏む必要があります。
- 家電量販店に連絡をして申し込む
- 郵便局でリサイクル券を購入する
- 配送業者に配送の手配をする
- 配送当日は自宅に待機して、配送の確認をする
これだけの手間がかかって、なおかつ7千円以上もかかってしまうので、やはり自分で直接「家電リサイクル」に出すのはお勧めできません。
【方法1】不用品回収業者に、リサイクル回収を依頼する
電話1本で気軽に頼める不用品回収業者
一番お勧めなのは、「不用品回収業者」に引き取ってもらう方法です。回収業者なら、電話1本で地域を回っているスタッフが回収に来てくれます。見積もりだけでもOKのところが多いので、気軽に頼むことができるでしょう。
ここで、不用品回収業者ならではのメリットがあります。それは、「洗濯機を買い取ってもらえるかもしれない」ということ。かなり使い込んで傷んだ洗濯機は無理かもしれませんが、まだまだ使える余地のある洗濯機なら、金額が付く可能性もあります。
この場合、洗濯機の再利用価値がゼロの場合は、自分で直接家電量販店に送るのと同じくらいかかってしまう可能性はあります。しかし、郵便局に行ったり宅配の手配をしたりという手間が省けることを考えれば、やはり不用品回収業者に出した方がメリットは高そうです。
回収業者選びには十分注意を!
いま不用品回収業者は乱立する傾向にあり、業者の中にはトラックに積んだ後で料金をつり上げるなど、儲け主義の危ない業者も存在します。かといって「回収業者はうさんくさい」と思い込んで敬遠する必要は、まったくありません。
ここ数年で不用品回収業者のレベルは飛躍的に向上しており、全国的に展開している評判のよい業者は、スタッフの応対もとてもよく、料金的にも「なるべくお客様が満足できるように」とさまざまな工夫をしています。
そうした業者を間違いなくセレクトするためには、当サイトのランキングなどを参考に、良いと確信できる業者を見つけることが重要です。まずは電話を入れてみて、スタッフの対応が誠実かどうかもチェックしましょう。面倒でなければ、実際に見積もりをしてもらってから、頼むかどうかを決めても良いですね。
【方法2】ネットオークションに出品する
パソコンを扱うのが苦にならなければ、「ネットオークション」に出品するという方法もあります。回収業者に出すよりかなり手間がかかりますが、上手くいけば金額的には一番お得かもしれません。
全国ネットでオークションを展開しているサイトがあるので、そこに洗濯機の画像をアップし、品物を説明する文章を書いて、スタート時の価格を設定します。金額の折り合いがつく人がいたら落札し、入金をしてもらったうえで配送するという仕組みです。
洗濯機の場合、リサイクルショップでは新しくないと断られる可能性が高いのですが、ネットオークションなら全国の中古洗濯機を求めている人から注目してもらうことができます。ただし、「配送料別」という条件を付けると二の足を踏まれる可能性もあり、その辺の駆け引きが難しいところです。
また、ネットオークションはいつ落札できるか見当がつかないので、「新しい洗濯機を買ったからすぐ処分したい」という人には不向きです。
【方法3】「あげます 譲ります」のコーナーに投稿する
自治体で運営する「不用品交換サイト」や、地域を限定して不用品のやり取りができるサイトなどに投稿すると、もしかしたら欲しい人が見つかるかもしれません。
たとえば「東京都板橋区内で、洗濯機を安く譲ってくれる人がいないだろうか?」など、不用品交換サイトを通じて検索している人がいるのです。そういう人に、「送料だけは負担してください」というような条件付きで譲れば、リサイクル料金も配送料もかけずに処分することができますね。
ただし、この場合もいつ引き取り手が付くかは不明なので、すぐに処分したい人は難しいでしょう。手間と時間をかけずに処分したいなら、やはり不用品回収業者に頼むのが早道です。