「ゴミ屋敷のような部屋をきれいにしても、また元に戻ってしまうかも…」そんな危機感を抱いているあなた。心配はいりません!たった3つの秘訣を守るだけで、もう二度とゴミ屋敷には戻ることなく、快適な毎日を送ることができますよ。
【秘訣1】ゴミ回収日に、必ずゴミを出す
ゴミの回収方法をキッチリ把握する
「ゴミ回収日」に、どんなに少量のゴミであっても必ず出すことで、室内にゴミが溜まるのを防ぐことができます。ゴミ回収日が不明の場合は、市区町村のホームページで確認するか、役所や清掃センターに電話で訊ねても良いでしょう。
ただし、この時に一番面倒なのが「ゴミの分別」です。ゴミの分別方法は各自治体によって違いますが、たとえば埼玉県さいたま市の場合は、下記のような分別方法になっています。
もえるゴミ | 食品のくずや残飯・紙・木などの燃える物。革製品・おむつ・CDなど |
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もえないゴミ | 燃えるゴミに出せない硬い物。たとえばせともの・鍋・電球・傘・ガラスなど |
資源物1類 | 溶かして成形し、再利用できる物。たとえばびん・かん・ペットボトル・カップめんや惣菜のトレイ・お菓子の袋など、容器に「プラ」のマークがある物 |
資源物2類 | これも再利用のための回収です。新聞や雑誌などの古紙類・段ボール・衣類など |
有害危険ゴミ | 危険なので別回収します。乾電池・スプレー缶・蛍光灯のランプなど |
さいたま市の場合、もえるゴミの回収が週2回で、それ以外は週1回です。もえないゴミや資源物2類・有害危険ゴミなどは「いけない!出し忘れた」という場合でも大丈夫なのですが、もえるゴミだけは、臭いの問題もあるのでマストと考えた方が良いでしょう。資源物1類も、こまめに仕分けしていると結構たまるので、できれば週1回キッチリ出したいところです。
できれば分別の種類ごとにダストボックスを用意
正直、この「ゴミの分別」というのが非常に面倒な作業なので、この出し方が難しすぎてゴミを溜め込んでしまう人も少なくありません。「いい加減に出せばいい」という性格の人は別なのですが、「ルールは守りたい」という律儀な人ほど、ゴミを溜め込んでしまうのです。また、ゴミを出す直前に仕分けをしようとすると、仕事の時間に間に合わないので出さずに行ってしまうケースもあります。
それを防いで楽チンにゴミ出しができる方法としては、いっそのこと分別の種類ごとにダストボックスを分けてしまうのが一番です。「そんなにゴミ箱があると、室内がゴミ箱だらけになってしまう」という場合は、インテリア性の高い分別用ペールも通販などでたくさん売られています。ゴミの種類を把握するまでは、各ペールごとに捨てられる物を記入しておくと便利です。
【秘訣2】片付けが苦手なら、人に頼む
ゴミの日を守れない場合は、人の力を借りるのがべスト
【秘訣1】に書いた「ゴミ回収日に、必ずゴミを出す」というルールは、守れそうでしょうか?それとも「ちょっと無理かも」と思ったでしょうか?もし無理そうだと判断した場合は、いっそのこと「ゴミ出しは人に任せる」と決めてしまった方が、気持ちがグッと楽になります。
親兄弟や親戚などにお願いできればベストですが、それが無理なら家事代行サービスを頼むのが良いでしょう。たとえばシルバー人材を紹介するセンターでは、時給900円ほどで家事代行を引き受けてもらえるので、週1日1時間・月約4,000円でゴミの片付けをお願いできます。
家賃を払っているひとり暮らしの人にとっては、決して安い金額ではありませんが、「ゴミを溜め込まない快適な暮らしが約束できる」と考えれば高くはないかもしれません。
大物ゴミや片付け方に悩むゴミは、回収業者に依頼する
「掃除機は燃えないゴミに出せるけれど、パソコンはリサイクル回収」などとあれこれ調べるのが大変で、思わずゴミを溜め込んでしまう人もたくさんいます。「これはどうやって捨てたらいいのだろう?」と悩む場合は、スパッと割り切って不用品回収業者に頼むのがベストです。
もちろん、それなりに数千円単位のお金はかかりますが(ゴミ屋敷の片付けに不用品回収業者を依頼する?ゴミ屋敷の清掃費用はおいくら?)ゴミを溜めない生活をするためには割り切りも必要です。まずは“ゴミを家から出し続けること”、これが何より大事なのです。その内に「このゴミは、ホームページで調べたら燃えない日に出せるから、水曜日の朝に出しておこう」という気持ちにもなってきます。
「ゴミゼロ」の生活をすることで、その快適さをキープしようと自然に努力できるようになることが、ゴミ屋敷に戻らないための最善の方法といえるでしょう。
【秘訣3】もし散らかっても、あきらめない
「散らかるのは当たり前」と、開き直ることも大切
よくありがちなのが「ゴミを片付けてもらった後、しばらくはきれいになっていたけど、また散らかってしまった」と簡単にあきらめてしまうことです。
実は、そこから先をクリアできるかどうかが、ゴミ屋敷に戻るか戻らないかの正念場なのです!たとえばダイエットに成功した人が、またちょっと太り始めると、「あ~、また太っちゃった」と階段を駆け下りるように元の体重に戻ってしまう人がいます。でも、長年その体重で生活をしていたのですから、体が元の状態に戻ろうとするのは当たり前のこと。それを「そうじゃないんだよ、これからは新しい体重をキープするんだから」と、少しずつ体に覚えこませることが重要なのです。
ゴミのない生活もこれと同じで、また元の状態に戻りたいという無意識の行動が、必ずどこかで出てくるはずです。その時に「よし、やっぱり出たな。でも大丈夫!」と開き直り、時には業者などの力も借りながら、引き続きゴミのない生活を目指すことです。
「これだけは必ずやる」というルールを決める
たとえば買い物をするクセが止まらない人は「洋服は月に8,000円まで、日用品は月6,000円までしか買わない!」と決めたり、「洋服を一着買ったら、一着捨てる」というようなルールを作ると、物が増えるのを防ぐことができます。
また、完璧に片付けるのは無理でも、「1日3個だけは、元の位置に戻そう」と決めるのも効果的です。たとえば「今日は思わず放り投げたジャケットをハンガーにかけて、ペットボトルをダストボックスに入れて、靴を靴箱にしまった。はい終わり!」というように、自分にできる無理のないルールを決めておくと、少しずつ習慣が身についてきます。
「無理をしないこと」、そして「絶対にあきらめないこと」が、ゴミのない快適な毎日を送るための王道です。