「子ども部屋におもちゃが散乱している」「絵本があちこちに散らばっている」そんな悩みを持つママは、とても多いようです。特に元気な男がいるお宅では、どうせ片付かないからと、最初から諦めてしまっていることも。でも大丈夫!ちょっとした工夫でスッキリと片付きますよ。
子どもが自分から片づけたくなる雰囲気づくりを
どんなにママが頑張っても、子どもが自分から片付けようとしなければ、永遠にスッキリと片付いた部屋にはなりません。「そんなことを言っても、うちの子はすごくやんちゃで、親の言うことを聞かないから」という人もいるでしょう。たしかに、元気な男の子は遊び方もダイナミックで、“おもちゃが四方八方に散乱”などということも、少なくありません。
そこで、元気な男の子でも思わず片づけたくなる、収納アイデアをご紹介しましょう!
フタのない入れ物におもちゃを収納する
「うちの子はちっとも片づけない」と思っていたら、実は収納が面倒でしまう気になれなかったということも、少なくありません。たとえばおもちゃ箱にしっかりとしたフタが付いていて、ガチャッと力を入れないと開かないような場合、面倒なことが苦手な子はもうそれだけでやる気が失せてしまいます。
そんなときは、フタのない入れ物におもちゃをしまうようにすると、意外とすんなり片付けてくれます。収納棚に丁度よく収まるカラーボックスをいくつか用意し、「乗り物はブラウン、ロボットはブルー」というように、種類ごとに分けてシールを張っておきましょう。でも、あまり種類を増やし過ぎるとやる気がなくなるので、せいぜい3種類くらいまでにした方が良いかもしれません。
お片づけソングでやる気を引き出す
そして、「さあ、今日のお片づけは、ママと●●くん、どっちが早いかな?」というように上手にやる気を引き出しながら、遊び場にボックスを並べます。最初はママも一緒に片付けてあげて、そのときにお片づけソングを流しておくのも良いでしょう。だんだん慣れてくると、お遊びタイムが終了したらお片づけソングを流すだけで、ポイポイッとボックスにおもちゃを入れてくれるようになります。
おもちゃを入れ終わったら、ボックスを収納棚に戻すのだけは、ママがやってあげましょう。そのうちにそれも、「ボクがやる!」と言い出すかもしれません。
かさばるものは、ソフトバスケットなどに収納
ぬいぐるみなどのように、ボックスに入れると収納棚に入らなくなってしまうようなかさばるおもちゃは、フワフワしたソフトバスケットなどに入れて棚の上に置くのもひとつの方法です。そのときも、バスケットにいれるのは子ども、棚の上に上げるのはママがやってあげましょう。「遊びが終わったらおもちゃを戻す」というシンプルな作業だけでも、できたら思いっきりほめてあげると、片づけ上手な子どもに育てることができます。
山ほどある絵本は、どうやって収納する?
少しずつ買っていた筈なのに、いつの間にかたまってしまう絵本。おもちゃと同様、絵本も子どもが自分で片づけられるようにしないと、スッキリとした部屋にはなりません。では、いったいどんな風に収納したら、子どもがやる気をもって片付けてくれるのでしょうか?
壁掛けラックを設置して、よく読む絵本を入れる
“本棚に本をしまう”というのは、ママとしては「たったそれくらいのこと」と思うかもしれませんね。たしかに、大人にとっては何ともない簡単な作業です。でも、面倒なことが苦手な子にとっては、これが意外と苦痛な作業なのです。
そこでお勧めなのが、本棚のとなりに壁掛けラックを設置する方法です。今あまり読んでいない本は本棚に、よく読む本は壁掛けラックに収納すると、読みたいときにすぐ出して読むことができます。お気に入りの絵本を探して、「ここにもない、あそこにもない」と本棚から何冊も出して散らかすこともなくなるでしょう。片づけるときも、ラックにポイッと入れるだけなら、元気な男の子でも簡単に片付けられます。それに、お気に入りの本がいつもこちらを向いていてくれると、子どももとても楽しい気持ちになれますね。
絵本をしまうときは、ママが「じゃあ絵本も片付けようね」と言いながら、一緒に片づけてあげましょう。ママがラックと本棚の両方に入れるのを見ると、「あ、本棚にしまってもいいんだな」とわかるので、だんだんと本棚にもしまえるようになってきます。
おもちゃと絵本は、同じ場所に収納するのがベスト
子どもが小さいうちは、おもちゃと絵本の収納場所を別々にしてしまうと、興味のある方だけ片づけてしまうことがあります。収納棚の一番下を絵本棚にしたら、その上はおもちゃ棚というように、同じ場所に収納するようにするのがベストの方法です。
異性の兄弟姉妹がいる場合は、色分けするとわかりやすい
異性の兄弟姉妹がいる場合は、男の子と女の子では遊ぶおもちゃがまったくちがうので、「男の子はブルー」「女の子はピンク」というように収納ボックスを色分けすると便利です。収納ボックスを買う前に、「どの色がいい?」と聞いて選ばせてあげると、“自分のおもちゃ箱”という意識が高まって愛着がわくでしょう。