なんとなく雑然としたキッチン。「何とかしたいけれど、きれいに収納してしまうと、キープできる自信がない」という人も、いるのではないでしょうか?そこでお勧めなのが、“見せる収納”です。100均グッズなどを使って簡単にできて、しかもサッと取り出せるんですよ!
キッチン収納は100均の収納ボックスをフル活用する
引き出しタイプの収納ボックスがお勧め
見せる収納に無くてはならないのが、「100均グッズ」です。たとえばキッチンの周辺に何段か使える棚があれば、そこを100均の収納ボックスで埋め尽くしてしまいましょう!一番使いやすいのは、「引き出しタイプ」の収納ボックスです。豆やごま・乾燥わかめなどの袋物は、用途ごとに入れて収納すると、使うときにサッと取り出せます。
「カゴタイプ」の収納ボックスも、かなり重宝します。物を取り出すときの簡単さは、引き出しタイプにはかないませんが、中が見えた方がおしゃれに見える物に関しては、カゴタイプもお勧めです。また、棚の上段は引き出しが使いづらいので、カゴタイプにした方が無難でしょう。ふだんあまり使わない物をカゴに入れて上段に置き、よく使う物は中段あたりに置いておくと便利です。
「もっとナチュラルな雰囲気のキッチンにしたい」という場合は、ホームセンターにある籐のカゴや布タイプのカゴを使うと、自然なイメージのキッチンになります。
収納ボックスの色は「白」または「半透明」が無難
カラーコーディネイトに自信がある人は別として、収納初心者の人は「白」または「半透明」のボックスを選ぶのが無難でしょう。下手に赤や青などのカラーが混じると、キッチンがゴチャゴチャしたイメージになってしまいます。
白といっても、クリームがかった白もあるので、注意が必要です。同じ色なのに微妙に違う色が並んでいると、かえって違和感があるので、なるべく同じタイプの白色で統一するようにしましょう。白と同じように色を感じさせないのが「黒」ですが、黒でキッチンを統一すると、センス良くコーディネイトしないと、キッチンが暗くなってしまう可能性があります。引き出しタイプを白にして、カゴタイプを黒にするというのもひとつの方法でしょう。また、白は汚れが目立ちやすいので、特に汚れやすい個所だけを黒で統一するという方法もあります。
100均のボックスなら経費もあまりかからないので、「とりあえず白で統一して、後からあれこれいろいろ考えよう」というように割り切って進めると、片づけがどんどんはかどります。
「サイズを測る」という基本を忘れないこと!
当たり前のようでいてやりがちなのが、サイズの測り忘れです。100均に行って「とりあえずいろいろ買っておけば、適当に収まるだろう」と安易に買ってしまうと、微妙な隙間ができて空間を有効に使えません。
まずは棚のサイズ(幅・奥行・高さ)をしっかり測ってメモし、それを持って100均に行き、できるだけ棚にピッタリ収まる組み合わせを工夫します。大規模な100均ショップに行った方が、希望通りの収納ボックスを見つけられるかもしれませんね。もしもお目当ての商品が少量しかない場合は、注文をして再度取りに行くことになるでしょう。
キッチンの調味料を同じ容器で揃える
容器を揃えるだけで、見た目スッキリ!
しょうゆ・砂糖・塩・こしょう・かつおぶし・小麦粉・片栗粉など、調理で毎日のように使う調味料は、断然外に出しっぱなしにしておいた方が便利です。でも、調味料の容器がバラバラだと見た目が乱雑なイメージになるので、同じ形の容器に移し替えると、統一感が出てキッチンが美しく見えます。100均にあるガラス容器を使ってもおしゃれですね!
調味料によって大中小さまざまな大きさがあっても、大きさに合わせて揃えれば、スッキリするでしょう。調味料はできるだけ調理する場所に近いと、作業効率がアップします。
キッチンの吊るす収納を工夫する
よく使う調理器具を吊るして、使いやすいキッチンに
フライパンやお鍋・おたまなどを、毎回調理が終わるごとにしまって、きれいに整えている几帳面な人がいます。たしかにその方がキッチンは整然として美しいのですが、「1日3回もキッチンに立つのに、いちいちしまってはいられない」という人も多いでしょう。仕事で忙しい人は、毎回出し入れするための時間も、できれば短縮したいと思うかもしれません。
そこでお勧めなのが、“吊るす収納”です。100均やホームセンターに行くと、「アイアンバー」という便利グッズが売っています。壁にかけられるバーなので、S字フックを使ってさまざまな物を吊るすことができます。
まずは調理する場所の近くにアイアンバーを取り付け、おたまやフライパン返し・スパチュラ・泡だて器などを吊るしましょう。フライパンや鍋を吊るす場合は、強度の高いバーをキッチンの周辺に取り付け、よく使う物を中心に吊るします。フライパンやお鍋があまり多いと、見苦しくなる可能性もあります。バーで吊るさずに、よく使う調理器具をまとめてワイヤーラックに掛け、おしゃれな雰囲気を演出している人もいます。
布団を出しておくと“敷きっぱなし”と言われますが、ベッドを出しっぱなしにしても何も言われません。調理器具もこれと同じで、“見せる収納”に徹することで、堂々と出しっぱなしを謳歌することができるのです。もちろん、毎回しまうことができれば、それに越したことはないので、自分の性格に合わせてキッチン収納を工夫すると良いでしょう。
調理器具を吊るすときに、心がけたいこと
ただし、吊るす収納には注意も必要です。たとえばガス器具の近くにフライパンを吊るすと、揚げ物をしているときに落ちてきたら、大惨事になってしまいます。換気扇に吊るしている人もいるのですが、これもかなり危険です。くれぐれも火の周辺には吊るさず、万が一落ちても大丈夫な場所に吊るすようにしましょう。