“家の顔”ともいえる玄関。ここに傘がズラッと並んでいたり、通園バッグやベビーカーなどが雑然と置かれていると、思わず来訪者に「この家ってどうなの?」と思われてしまいそうですね。そこで、玄関をスッキリ美しく見せる収納のコツをご紹介しましょう!
玄関にゴチャゴチャと物を置かない
玄関はシンプルで物が少ないのが一番!
玄関に入ったとたん、「この家、素敵!」と叫びたくなるような家には、共通点があります。それは、物が少ないこと。余計な収納グッズを使わず、玄関に設置された靴箱を唯一の収納として使い、棚や床にもゴチャゴチャと物が置かれていません。もちろん、壁も変に装飾したりいろいろ取り付けることなく、スッキリとしています。
「こんなにシンプルでもいいの?」というくらいシンプルなのに、パッと際立つ芸術品などが1~2品あって、それが「うちはこういう家です」と、静かに自己主張をしているようなイメージです。もちろん、玄関の広さや家全体の雰囲気によっても、理想の形はさまざまですが、基本はやはり“シンプルイズベスト”と思っておいた方が良いでしょう。
玄関収納の一番のポイントは「靴をどうするか」
小さな子どもの靴は、奥行きのあるボックスに立てて収納
玄関収納で一番ネックとなるのが、靴の収納です。外から帰ってきて靴を脱いだ後、しまう場所といえば、はやり靴箱しかありません。でも、シューズボックスが小さいと、「家族の人数分の靴が入りきらなくて…」と悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?そんなときは、やはりあの手この手で収納の工夫をする必要があります。
たとえば子どもの靴は小さいので、100均などでちょうど靴が入る幅の奥行きあるボックスを買ってきて、そこに靴を立てて収納するのもひとつの方法です。これなら、靴1足分のスペースに3足くらい収納できるので、たくさん入れられますね。
大人の靴は、シューズラックを使えば2倍の収納力!
また、大人の靴も100均などのシューズラックを使えば、1足ずつ縦に重ねてしまうことで収納力が2倍にアップします。このシューズラックと先ほどの奥行きのあるボックスを使うと、家族4人程度の靴は何とか収納できるのではないでしょうか?
「それでもまだ収納が足りない!」という場合は、100均にある透明なシューズケースを使いましょう。あまり使わない靴はここに入れて、重ねてクロゼットに収納すれば、玄関の靴箱がスッキリします。季節ごとに靴箱とシューズケースの中身を入れ替えてもいいですね。
傘立ては玄関の端に、できるだけ目立たないように
ついゴチャゴチャしてしまう玄関の傘立て
靴に次いでゴチャゴチャしやすいのが、傘の収納です。無造作に傘立てが1個置かれているだけだと、雨が降った日に仕方なく買ったビニール傘が入れっぱなしになったり、骨の折れた傘がそのまま入っていたりと見苦しい状態に!
家族が多ければ、人数分の傘を入れて置くだけでもかなりかさばります。「玄関をスッキリ見せたいから、できれば傘立ては置きたくない」と思っても、雨が降ったときに困るのでそうもいきません。
玄関の端に傘立てを置くか、いっそのこと「掛ける」という方法も
傘を収納する際に注意したいのは、できるだけ玄関に圧迫感を感じさせないこと。玄関で唯一床に物を置かなければならないのが傘立てなので、端の方に目立たないように収納するのがベストです。
もしマンションなどで玄関のスペースにゆとりがない場合は、いっそのこと傘立てをやめて、ドアの内側に引っ掛けるのもひとつの方法です。たとえば100均のタオル掛けをドアに取り付けて、そこに傘を引っ掛けるのはどうでしょうか?けっして美しいとはいえませんが、使い勝手は悪くありません。もしも靴箱の裏側に少しゆとりがあれば、そこに掛けられると、見た目も問題なくスッキリ収納できるでしょう。
また、玄関脇の壁に100均のアイアンバーを取り付けて、そこにスリッパと一緒に傘を掛けるという方法もあります。玄関のどこかに突っ張り棒を付けられるスペースがあれば、そこに傘を掛けてもいいですね。
子育てファミリーの悩みのタネが、ベビーカー置き場
靴箱の板を数段外して、ベビーカー置き場に
小さなお子さんがいるご家庭で一番悩むのが、ベビーカーの収納です。大きくて存在感があるので、ヘタなところに置くとベビーカーばかりが目立って、玄関が雑然とした雰囲気になってしまいます。
もし靴箱にある程度の高さと容量があるなら、下の数段の板を外して、そこにベビーカーを入れるのがベストです。靴箱にそこまでの収納力がない場合は、できればちょっと頑張ってベランダまで移動し、ベランダで収納できれば見苦しくありません。
ベビーカーが入る浅い箱やトレイを用意する
「それはちょっと面倒」という人は、やや妥協策ではありますが、玄関の隅にベビーカーが入る大きさの浅い箱やトレイを用意しておきましょう。家にやってきた人も「あ、ここがベビーカー置き場なんだな」と認知してくれるので、ゴチャゴチャしたイメージはなくなります。外から帰ってきたらここに必ず収納するようにすれば、車輪に付いた泥が玄関を汚すこともありません。