最近は掃除機をリビングに置いている人や、お掃除ロボットを使っている人も多いので、階段収納を掃除機置き場以外の用途に使っても大丈夫なご家庭もあるようです。そこで、ちょっとビックリ&おしゃれな、階段収納のアイデアをご紹介しましょう。
【その1】食品収納庫として使う
一家にひとつはほしいパントリー(食品収納庫)
パントリーがあると、常温の食材や調味料をセールの時期に多めに買ってストックできたり、「もしかしたら何かの調理に使うかも」と思うような特別な食材を保管できたりするので、とても便利です。何の材料がどのくらいあるかもパッと見てすぐわかるので、買い忘れや買い過ぎなども防げますね。
「わが家はキッチンにパントリーがなくて」という人は、階段収納をパントリーにするというアイデアもあります。
キャスター付きのすきま家具で、階段下スペースをフル活用
階段収納の特徴は、奥行きがあることと、天井が斜めになっていること。これを効率よくパントリーとして使うには、ちょっと工夫が必要ですね。食品をできるだけ取り出しやすくするには、キャスターが付いていて、取っ手を引っ張ると本棚のような収納が出てくるタイプが便利でしょう。
すきま家具としてさまざまな高さのものが売られているので、天井の高さに合わせていくつかの収納を設置すると、斜めのスペースも有効活用できます。棚板は、できれば高さを調整できタイプの方が、食品のサイズに合わせて調節できるので便利です。
棚にカゴやファイルボックスを置き、食品を収納
広めの階段収納の場合は、キャスター付き収納とは別に、奥のスペースと横のスペースに棚を設置することで収納力がアップします。棚にはカゴやファイルボックスなどを置き、食品名を明記します。あまりいろいろなカラーを使うよりも、サッパリと白で統一した方がおしゃれかもしれません。
食品の大きさによっては、少し大きめの引き出し式収納を置くのも良いでしょう。一升瓶やお米などの重いものは、キャスター付きのすのこを買ってその上に乗せておくと、取り出す時に楽チンです。
【その2】子どもの秘密基地にする
階段下は機密基地に格好のサイズ
階段収納は大人の隠れ家にするには小さすぎますが、子どもの秘密基地にするには格好のサイズです。普段はリビングで遊んでいる子どもたちも、自分の宝物を秘密基地に持ち込んだり、大好きな絵本をここで読むなど、“特別な空間”があることで遊び方が何倍にも広がります。空間を狭めない程度の収納ボックスを用意して、遊び終わったらそこに収納させるようにしましょう。
“子どもだけの世界”を作ってあげることの大切さ
昔の子どもたちは野原に秘密基地を作って遊んでいましたが、今は小さな子どもがひとりで遊びに行くのも物騒な時代なので、やはり自宅のどこかに秘密基地を作ってあげるのが一番安心でしょう。
幼児や小学生が秘密基地で遊ぶ経験は、創造力をふくらませ、考える力や工夫する力を大きく育てます。ロフトを秘密基地にしているご家庭もありますが、ロフトが無い場合は階段下収納や押し入れ・クロゼットなどが有力候補になるでしょう。「押し入れやクロゼットを子どもたちに占領されてしまうと、布団や服が入れられなくなってしまう」という場合は、階段下収納なら痛手が少ないかもしれません。
秘密基地遊びが、大人になって最高の想い出に
秘密基地ができると、子どもたちはそこで“ごっこ遊び”や“ままごと”など、自分なりの遊びを創造して発展させます。それが大人になったときに、最高の想い出として残る人も少なくありません。大人になって自立し、たまに実家に帰って来たときも、「そういえばここで遊んだよね」と真っ先に思い出すのは秘密基地です。
子どもが小さいうちは、むしろ子ども部屋がなくても秘密基地を作ってあげた方が、子どもたちは喜ぶかもしれません。中学生になって自分の部屋が必要になったときには、秘密基地を普通の収納スペースに戻すという方法もあります。
【その3】クロークがわりに使う
階段下はコートや帽子・靴などを収納するのにも最適
玄関のすぐ近くに階段収納があれば、クロークがわりに使ってもとても便利です。ある程度の高さがある階段収納なら、突っ張り棒をつけてコートや帽子・バッグなどを収納したり、玄関をスッキリさせるために靴棚を入れてシューズクロークとしても使えます。
階段収納はレインコートや長靴・ブーツを保管する場所としても最適ですね。濡れた長靴をそのまま収納すると水浸しになってしまうので、トレーに石を並べておくのも、ひとつのアイデアです。おしゃれなトレーを使えば、インテリアとしても素敵に見えます。
また、玄関に傘立てやベビーカーなどを置くとゴチャゴチャしてしまうので、階段収納に入れておくのも良いでしょう。玄関の近くに置きたい子どもの園バッグやおけいこバッグも、階段収納に入れればスッキリしますね。