玄関は“家の顔”ともいえる大切な場所。それなのに、玄関に出しっぱなしの靴がズラッと並んでいると、「ピンポ~ン」と誰かが来たときにアタフタした経験がある人もいるでしょう。では、いったい靴をどんな風に収納すれば、スッキリした玄関にできるのでしょうか?
【その1】家の中のデッドスペースを活用して靴を収納
脱ぎっぱなしの靴は、家の運気を奪ってしまう
玄関に家族の人数分の靴が入る大きなシューズクロゼットがあれば問題ありませんが、子どもが成長して靴が大きくなってくると、とうとうクロゼットから靴があふれて「どうしよう。靴が入りきらない!」と戸惑うお宅も多いのではないでしょうか?
入りきらないからとやってしまいがちな出しっぱなし
そこでやりがちなのが、“出しっぱなし”です。「しまっておくより、出しておいた方が履くときに簡単だし」などと正当な理由をつけて、ズラッと靴を並べてしまうと、もうそれが当たり前の生活になってしまいます。
ところが、玄関はその家の印象を決定づける、とても重要な場所です。スッキリと片づいた美しい玄関か、それとも靴が乱雑に並ぶジトッとした玄関なのかで、その家に対する印象は大きく変わってくるでしょう。
風水では、「すべての運は玄関から入ってくる」と明言しています。脱ぎ散らかした靴が出しっぱなしになっていると、せっかくの運気もそこで止まってしまって、家の中に入ってきてくれないのだとか。家族の運気アップのためにも、玄関に出しておく靴は最小限に留め、履かない靴は収納スペースにしまうようにしましょう。
空きスペースやデッドスペースを有効活用
「でも、シューズクロゼットに家族の人数分の靴が入り切らない!」という場合は、それ以外の場所を有効利用する必要があります。たとえばたまにしか履かない靴は、100均で売っている突っ張り棒とシューズハンガーを利用して、物入れなどの空きスペースに吊るしておくのもひとつの方法です。
また、キャスターを付けたワイヤーネットの上に靴を並べて、ベッドの下などのデッドスペースに置くのも良いでしょう。雨の日用の長靴やロングブーツは幅をとるので、100均で売っているフックにクリップを付けて靴を挟み、物入れなどの空きスペースにかけておくとスッキリします。
【その2】シューズクロゼットには、よく履く靴だけを入れる
クロゼットの一段ごとに、置く人を決める
シューズクロゼットのキャパシティがあまりない場合は、よく履く靴だけをピックアップして入れるようにしましょう。たとえば靴が4足入る段が4段あれば、一番上はパパ・二番目はママ・三段目は長女・四段目は長男というように靴置き場を決めて、今日履く靴以外に2足をクロゼットに入れましょう。おそらく玄関にはサンダルもあると思いますので、今日履く靴とサンダル、2足の靴を収めると、玄関に1足も靴がない状態が作れます。普段はサンダルなど数足ぐらいなら出しておいてもかまいませんが、お客様がいらっしゃることが事前にわかっている場合は、サンダルもしまってスッキリとした玄関でお出迎えしたいですね!
靴は履く人が自分で管理することが大切
シューズクロゼットにどの靴を入れるかは、履く人自身に決めてもらって、玄関に靴が出しっぱなしにならないように自己管理を徹底しましょう。最初は靴を脱ぎ捨てていた子どもも、玄関が常にきれいになって靴がしまわれているのを見ると、「自分もやらなくてはいけないかな?」という気持ちになってきます。叱って無理にやらせるのではなく、自分が気づいて直すようになるまで、根気よく言い続けましょう。時間はかかっても、必ずやれるようになってきます。
【その3】アイデアグッズを活用して、“見せる収納”を
玄関先に子ども用の可愛いシューズラックを置く
「靴は下駄箱にしまう」というのが一般的な考えですが、子どもの靴などはとても可愛いので、いっそのこと堂々と見せてしまうというのも手です。特に就学前の小さなお子さんは、自分で下駄箱に収めるのは大変ですが、玄関先にさり気なく置かれているシューズラックに「ポン」と置くのなら無理なくできるでしょう。子どものしつけにもなり、またインテリアの一部にもなるので、一挙両得ですね。
子ども用のシューズラックは、ネット通販などにも沢山売られています。ウサギをモチーフにしたピンクのラックや、黒猫をモチーフにしたブラックのラックなど、見ているだけでも楽しくなってきそうです。
置くのではなく、“立てかける”という発想もある
「靴は置くもの」という発想をやめて、いっそのこと立てかけてしまうというのも、斬新なアイデアです。たとえばおしゃれなパンプスを沢山持っている女性におススメなのが、ヒールを引っ掛ける大胆な収納法。装飾用の「モールディング」や、「ラダー」と呼ばれるはしごのようなグッズを取り付けてパンプスを飾ると、靴が素敵なインテリアに大変身します。
また、スニーカーなども、玄関脇の壁に棚を取り付けて飾ると、意外とお洒落な雰囲気を演出できます。さすがに部活でドロドロになった靴は飾れませんが、街歩き用のスニーカーやスリッポンなどを並べて立てかけると、カジュアルなイメージの玄関にはピッタリです。
このように、ただシューズクロゼットに押し込むだけでなく、「立てかける」「引っ掛ける」「吊るす」といったさまざまな工夫をすることで、玄関にあふれる靴をスッキリと片づけることができますよ。ぜひおためしください!