「ひとつだけ捨てたい物が出たのだけど、単品でも回収してもらえるの?」と迷っている方。大丈夫! 粗大ゴミは単品でも回収してもらうことができます。自治体に出しても、回収業者に頼んでもOK。では、どうやって手続きをしたらいいか、詳しくご説明しましょう。
粗大ゴミを単品で出したい時は、自治体に申し込んで粗大ゴミに出すこともできるし、不用品回収業者に持っていってもらうこともできます。
リサイクルショップに持っていくこともできますが、家電製品などは購入から5年以内の新しいものでないと、買い取ってもらうのは難しいかもしれません。ここでは、自治体の粗大ゴミに出す方法と、回収業者に持っていってもらう方法をご紹介します。
自治体の粗大ゴミに出す方法
自治体の粗大ゴミなら、当然ながら単品でも回収に出すことができます。ただし、いつものゴミの日にゴミ置き場に置いておけばいいかというと、それほど簡単ではありません。いろいろと手続きが必要で、リサイクルの関係で回収に出せないものなどもあるので、回収に出すための手順を前もって把握してから自治体に連絡した方が良いでしょう。
下記の方法の他に、直接粗大ごみ回収センターに持ち込むという方法もあります。そうすれば、品物によっては無料になる場合もあります。運び出す人手と車がある場合は、それが一番安く済む方法ですね。
粗大ゴミを出す手順 ※東京都港区の例
①「粗大ごみ受付センター」に回収を申し込む
自治体のホームページからインターネットで申し込むか、粗大ごみ受付センターに直接電話をします。申し込み時に品物の縦・横・高さのサイズを聞かれるので、あらかじめ測っておきましょう。
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②コンビニなどで「粗大ごみ処理券」を買う
「確かに回収費用を払いました」という証明書のようなものです。
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③指定日の朝8時までに、家の外に粗大ゴミを置く
一戸建てなら玄関先や敷地の入口、マンションやアパートなら粗大ゴミ置き場に出しに行きます。その時に、粗大ごみ処理券に必要事項を書いて、品物にペタッと貼っておきます。
粗大ゴミに出せないものがある
「自治体なら何でも持っていってもらえる」と思いがちですが、実は粗大ごみ受付センターで回収してもらえない粗大ゴミは、意外とたくさんあります。
たとえば「家電リサイクル法」で定められたエアコンやテレビ(ブラウン管式)、薄型テレビ(液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。「パソコンリサイクル法」で定められたデスクトップパソコンの本体やノートパソコン、ブラウン管(CRT)ディスプレイなど。
また、「適正処理困難物」とされる自動車やオートバイ、金庫、消化器などや、長さが1m80cmを超えるものも回収の対象外です。これは東京都港区の例ですが、自治体によって回収できないものがさまざまあるので、詳しくは清掃局に問い合わせるか、自治体のホームページで確認しましょう。
粗大ゴミに出せないものは、どうしたらいい?
リサイクル法で指定されている品物を出す場合は、リサイクル券などを購入して家電量販店に搬入しなければなりませんが、送料なども入れるとかなり費用がかかります。不用品回収業者に頼めば、品物を再活用する手立てがあるリサイクル品に関しては、自治体より安い金額で引き取ってもらえる可能性が高いです。
不用品回収業者に持っていってもらう方法
「不用品回収業者にひとつだけ持っていってもらうなんて、ちょっと迷惑では?」と思っている人も多いのですが、大丈夫です!と言っても、「いや、そんなことはない。以前に回収業者に頼んだ時に、単品はダメだと断られた経験がある」という人もいるでしょう。
確かに数年前までは当サイトのように業者比較サイトもなく、行政の働きかけもなかったため、もうけ主義の業者にあたっていやな思いをした人もいるかもしれません。しかし、年々増える粗大ゴミの対策に行政が積極的になっていることもあり、不用品回収業者のサービスはどんどん充実してきています。
もちろん、単品は受け付けないという業者もあるのですが、喜んで引き受ける業者も数多くあります。当サイトのランキングなどを見ながら、単品OKで評判も良く、安心して頼める業者を選びましょう。
不用品回収業者に、単品で粗大ゴミを頼む方法
①頼みたい回収業者に電話を入れる
不用品回収業者はたくさんあります。評判の良い回収業者を選べば、対応はとても感じが良く、テキパキと話を進めてくれるでしょう。
よく「一度来てもらったら、気にいらなくてもその業者にその場で頼まないといけないのでは?」と思っている人がいるのですが、決してそんなことはありません。ドライバーが常に周辺地域を回っているので、電話1本で迅速にやってきて、その日は見積もりだけで帰ってもらうこともできます。見積もりは無料のところがほとんどです。
ただし、リサイクル家電などは別として、処分のみの単品に関しては、別途「回収作業費」が発生する可能性があります。その品物を持って業者が粗大ゴミ受付センターに行くことになるので、手間賃と考えれば仕方が無いでしょう。
②家に置いてある品物をそのまま持って行ってもらって、処分完了!
金額の折り合いが付けば、家の中に置いてある品物を回収業者に持っていってもらって、処分完了です! あっけないくらい短時間で、粗大ゴミの始末が終わります。