ご自宅に、もう使わなくなった自転車はありませんか？ 自転車は車やバイクほどスペースを取らないので、置きっぱなしにしている人も少なくありません。でも、ちょっと待って！ その中古自転車、もしかしたら無料か、うまくいけば買取金額が付くかもしれません。
もう使わなくなってしまった自転車があっても、「どうやって処分したらいいかわからないし、処分にお金もかかりそう」と、そのままにしている人もいるようです。でも、すでに不要となっている品物は、なるべく早く処分した方が気持ちもスッキリしますね。
実はこの中古自転車、うまくいけば海外などで再利用する目的で、リサイクルできるケースもあるんですよ！ 特に電動アシスト自転車やクロスバイクなどの場合は、ある程度の値が付いて引き取ってもらえる可能性が大です。
不要になった自転車は、まずはリサイクルを検討！
自転車を処分する場合、自治体の粗大ゴミに出せば、数百円で引き取ってもらうことができます。しかし、自転車はリサイクル法などで定められていないため、自治体の粗大ゴミ回収に出した場合は、間違いなく廃棄処分となってしまいます。
でも、広い地球の中には、古い自転車が不要になる人もいれば「古くてもいいから安い自転車がほしい」と思っている人もいます。そうした需要は意外に多いので、もしかしたらあなたのご家庭でいらなくなった自転車も、国内外の誰かにまた使ってもらえるかもしれません。
修理する部分があっても、それは業者のお手のもの。「パンクしているから」「錆びついているし」などと遠慮せずに、まずはリサイクルを検討してみることをお勧めします。
専門の買い取り業者が、買い取ってくれる場合もある
リサイクルといってまず思いつくのがリサイクルショップですが、自転車を専門に扱っているわけではないので、お店によっては取り扱っていないこともあります。近所の自転車店でも引き取ってくれるところもありますが、それもお店によって対応がまちまちです。
そんな時に便利なのが、自転車を専門に扱う回収業者です。全国的には決して多い数ではありませんが、自転車を専門に扱う回収業者の中には、国内や海外でのリユースを目的に買い取ってくれるところがあります。
たとえば、ある自転車回収業者の場合は、持ち込みを条件に25インチ以上の自転車を1,000円程度の買い取り金額で引き取ってもらえます。クロスバイクの場合は、3,000円もの買い取り額が付く場合もあります。多少のサビやパンクはOK！ リサイクルショップで引き取りを断られた自転車でも、引き取ってもらえるかもしれません。
もちろん、サビがすご過ぎるなどの理由から、値がつかないこともあります。その際も、無料で引き取ってもらえる場合もあるので、自治体に出すよりはお得ですね！
自転車の種類によっては、出張買取もあり！
ロードバイクや電動アシスト、ブランドものの自転車といった人気の高い自転車の場合は、専門の業者が自宅まで取りに来てくれるケースもあります。持ち込みと出張買取では、リサイクルに出す側の手間も労力もかなり違うでしょう。自転車の価値を知っているプロの目で選んでもらうことができるので、良い自転車であればあるほど、より高く引き取ってもらう可能性もあります。
自転車回収業者は、全国レベルではまだ少ない
ただし、こうした自転車買い取り業者は全国レベルではまだ数少なく、地域によってはまったく無い場合もあります。ロードバイクやブランド自転車などは喜ばれても、「普通の自転車はちょっと」と言われるケースもあるでしょう。
期待をし過ぎるとガッカリすることもあるので、ダメもとで調べてみると良いでしょう。自治体に電話をして、自転車のリサイクルを行っている業者があるかどうかを聞いてみるのも、ひとつの方法です。
防犯登録の抹消手続きが必要な場合もある
また、自転車をリサイクルに出す際には、防犯登録の抹消手続をしないと不法投棄とみなされてしまう可能性があります。防犯登録の抹消方法は、各自治体によって微妙に違うのですが、自転車防犯登録カードと自転車本体・身分証明書を持って交番に行くというのが通常のパターン。数百円の手続き料も必要と、自転車の処分ひとつでも意外と面倒ですね。
ただし、防犯登録は登録から7年～12年ほど（各自治体によって違う）を過ぎると自動的に抹消されるため、その期間を過ぎていれば抹消の手続きは必要ありません。
それでも引き取ってもらえないなら、自治体に依頼を
「リサイクルは無理そう」「面倒でやっていられない」という場合は、やはり自治体の粗大ごみに出すことになるでしょう。自治体の粗大ごみ回収を利用する場合は、通常500円台～700円台程度の費用がかかりますが、持ち込み可のごみ処分場に自分で持ち込めばもっと安く済ませることができます。
自治体の回収サービスを利用する際は、まずインターネットや電話で申し込み、回収日を教えてもらいます。その後は自治体が指定した方法（コンビニで粗大ごみ処理券を買うなど）で料金を払ってから、指定日にごみ置き場に置きましょう。東京都内の自治体などでは、不要になった自転車の無料引取所を設けているところもあります。詳しくは、各自治体のホームページで確認しましょう。
自転車以外の不用品があるなら不用品回収業者がお得！
「積み放題パック」でお得に自転車を処分
大手の不用品回収業者では、自転車単品の回収も行っていますが、出張回収となると4,000円～5,000円程度の回収費がかかる可能性があります。そのため、自転車単品で出す場合は、割高感があるかもしれません。
しかし、自転車の他に家具や電化製品、パソコンなどさまざまな不用品を出す必要がある場合は、自転車も一緒に不用品回収業者に任せた方が、かなり割安になるでしょう。「積み放題パック」などを利用すれば、まとめていくらという計算になるので、自転車ひとつの処分費で悩む必要もありません。
急いでいる時や、手続きが面倒な時も、不用品回収業者が助っ人に
「引越しがあるのに、自転車の処分を忘れてしまった」「引越しの前日まで自転車に乗りたいので、自治体の回収に間に合わない」というような時は、不用品回収業者に連絡をしてササッと持っていってもらいましょう。
また、「自治体に頼むのは、手続きや運び出しが面倒」という人もいるでしょう。その場合も、不用品回収業者なら電話1本で回収に来てくれます。
