一生懸命リビングを片づけても、気が付くとまた散らかり始め、数日後には元の乱雑な室内に…。そんなガッカリは、もう絶対に経験したくないですね。でも大丈夫!3つの収納ルールを守れば、美しいリビングをキープすることができますよ。では、そのルールとは?
【ルールその1】収納しやすい環境を作る
“出しっぱなし”をやめるだけで、リビングは驚くほどスッキリ!
「リビングが雑然としている」と感じているときは、室内にどんな物が出ているか、思い出してみましょう。たとえば読み終わった新聞や雑誌・子どものおもちゃ・ノート・筆記用具など。それらの収納先が一応はあったとしても、ちょっと遠かったり、面倒だったりすると、家族もそのまま出しっぱなしにしてしまいがちです。
そこで大事になってくるのが、“しまいやすい環境”を作ること。収納環境を整えるだけで、リビングは驚くほどスッキリして、片づけない家族をしかる回数もグッと減ります。収納というとクロゼットやタンスなどの大きな収納を思い浮かべがちですが、リビングをスッキリさせるには、もっと簡単な棚や引き出し・カゴなどを整えることが先決なのです。
自分や家族の動きを観察してみる
たとえば、毎日リビングのソファで新聞を読む習慣のあるご主人が、いつも新聞を出しっぱなしにして会社に出勤してしまう場合は、どうしたら良いでしょうか?新聞ラックはあったとしても、そこに入れるためにわざわざ立たないといけないとなると、多くの面倒くさがり屋の男性はそのままにして行ってしまいます。
収納しやすい環境を整える
美しいリビングをキープするためには、そんなご主人に不満を持つのではなく、そうした習慣があることを認めたうえで対策を練ることが大切です。ご主人がいつも新聞を読んだ後、座ったまましまえる収納環境を作ってあげるというのも、ひとつの方法です。
美しいリビングにするには、フタの付いた収納がベストですが、フタを開けるのが面倒ならスポッと新聞や雑誌が入るボックスを用意しても良いでしょう。座ったままでただ入れるだけなら、よほどの面倒くさがり屋さんでない限り、守ってくれるはずです。
また、自分自身にとってしまいやすい環境を作ることも、とても大切です。自分が物をしまう姿を家族に見せることで、家族も少なからず刺激を受けるからです。リビングで出しっぱなしにしてしまいがちなリモコンや雑誌・お財布・スマホ・家計簿・買い物の袋・筆記用具などをすべてリストアップし、それぞれを簡単にしまえる収納場所を決めて、リビングに入ったときや立ち上がるときに必ずしまう習慣をつけましょう。
使うものの近くに収納場所を用意する
たとえばソファでスマホを使う習慣があれば、座ったままでしまえる場所に、ボックスやトレイを用意しましょう。テーブルに無造作に置いてあるのと、ボックスに入っているのとでは、見た目のスッキリ度はまったく違います。物が出しっぱなしになっていないというだけで、リビングの風景はビックリするほど変わってきます。
【ルールその2】オープンラックを活用する
おそろいの収納ボックスをセットして、見た目スッキリ!
毎日のように使う勉強道具や趣味のための道具など、「よく使う物だから、できればしまわずに出しておきたい」という物もあるでしょう。そういう物は、オープンラックを活用すると、見栄えも良くサッと出して使うことができます。
おしゃれで実用度も高いオープンラック
オープンラックをリビングに置いたら、たとえば3段のラックなら上段には観葉植物や写真・ワインなどをおしゃれに置き、中段にはアルバムや書籍などを置いて、下段には同じ大きさの収納ボックスを並べて「パパのボックスは左、私のボックスは中央、子どものボックスは右」というようにして自由に物を入れるようにしても便利です。中身はいろいろでも、ボックスの大きさが揃っているので、見た目には整然と見えます。
よく使う物はクロゼットを収納場所に決めてしまうと、どうしても出し入れが億劫になって、ついつい出しっぱなしにしてしまいがち。こうしてリビングの一角に堂々とスペースを作ってあげれば、「作業が終わったら片付ける」という習慣も、自然に身につくでしょう。
【ルールその3】リビングで使う物だけを置く
後で片付けたい物は、保留スペースに置く
雑然としたリビングにありがちなのが、リビングで使う必要のない物が置かれていること。外から帰ってきたときに、そのままリビングに直行して家族と話をしたりすると、紙袋などに入った荷物をドサッとリビングに置いたまま忘れてしまうことがあります。
たとえば住宅展示場に行って、パンフレットやご来場者プレゼントなどの入った紙袋をもらって帰った場合などは、危険マークです。「こんなモデルルームだったわよ」などと話しながらリビングに置いてしまうと、特に自分から欲しくて手に入れた物ではないので、そのままリビングにお蔵入りしてしまう可能性が大なのです。ポストに入っていたチラシなども、いつの間にかリビングの片隅に鎮座しやすいでしょう。
保留スペースというルールを設ける
とはいっても、それらをすぐに片づけるのは、難しい場合もあります。もしも「まだ誰かがチラシを見るかもしれない」「今日はもう疲れたから、展示場の紙袋は明日片づけたい」というような場合には、リビングの一角に“保留スペース”を設けて、取りあえず置きっぱなしにしておくという方法もあります。「保留スペースに置いた物は、次の日に必ず片づける」という家族間のルールを作っておけば、片づけ忘れることもなくなるでしょう。
リビングには、リビングで使う物だけを置くこと。そして日常使う物を収納しやすくしてあげて、オープンラックを活用すること。この3つを守るだけで、リビングはスッキリと美しい状態をキープできますよ!