「このストーブはもう使わないから捨てよう」と思っても、発火の危険などがあるため、気軽に捨てられないのが面倒なところ。自治体によっても、またストーブの種類によっても、捨て方は異なります。でも、きちんと手順さえ踏めば、安心して処分できますよ!
ストーブの処分は、基本的には粗大ごみ
ストーブの処分は、自治体の「粗大ごみ収集に」
ストーブの処分方法は、基本的には自治体の「粗大ごみ収集」を利用するのが一般的です。重さのある大きなストーブを除いては、女性ひとりでも何とか持ち運べるので、ごみ置き場に出すのもさほど苦にはならないでしょう。
たとえば東京都港区の場合では、戸別収集を希望するとファンヒーターの処分料が700円、それ以外のストーブが300円。直接粗大ごみ収集センターに持ち込むと、ファンヒーターの処分料が300円、それ以外は無料となっています。
ストーブを自治体の粗大ごみ収集に出す方法 ※東京都港区の例
①「粗大ごみ受付センター」に回収を申し込む
自治体のホームページに粗大ごみの出し方が書いてあるので、それを確認してみましょう。多くの場合、粗大ごみの申し込みは電話やインターネットで受け付けています。「粗大ごみ受付センター」に直接電話を入れるか、インターネットなら早朝や深夜でも24時間受付OKです。
連絡をすると、「何月何日の朝8時までに出しておいてください」と、指定日を告げられます。自治体の粗大ごみ収集の場合は、いつ出してもOKという訳ではなく、あらかじめ自治体の都合で処理日を指定されます。「その日はどうしても無理」という場合は、次の指定日まで待つか、不用品回収業者などに依頼するのが良いでしょう。
②コンビニなどで「粗大ごみ処理券」を買う
申し込みが終わったら、コンビニなどで「粗大ごみ処理券」を買いましょう。コンビニが近くにない場合は、ホームページに「取扱所一覧」が載っているので、一番行きやすい場所を見つけて購入します。この粗大ごみ処理券は、「確かにお金を払っていますよ」という証明書のようなものです。
③指定日の朝8時までに、家の外にストーブを置いておく
指定日の朝8時までに、一戸建てなら玄関先や敷地の入口、マンションやアパートなら粗大ゴミ置き場にストーブを置いておきましょう。その際、コンビニになどで買っておいた粗大ごみ処理券に必要事項を記入し、わかりやすい場所にペタッと貼っておきます。この処理券がないと持って行ってもらえないのでご注意を!
ストーブの処分方法は、各自治体によって異なるので、詳しくは役所に問い合わせるかホームページで確認しましょう。
粗大ごみに出すときは、灯油と電池を除いてから処分を
ストーブを粗大ごみに出す時には、さらに、どのストーブに対しても「灯油と電池除くこと」という規定があります。電池を抜くのは簡単ですが、「灯油を除くといっても、どうしたらいいかわからない」という人も多いでしょう。
実際、灯油は台所の流しやお風呂場の排水口などに、気軽に流すことはできません。なぜかというと、灯油は「特別管理産業廃棄物」に指定されているからです。自由に捨てられるようにしてしまうと、発火などの恐れがある“危険な物”ということです。
ではどうやって捨てたらいいかということですが、これがちょっと難しいところ!「大量でなければ、古新聞に灯油を吸わせて、燃えるごみの日に出してもいいのでは?」「空のボトルに詰めて、燃えないごみの日にそっと出せばOK」「庭に少しずつ捨てている」などなど、いろいろ工夫をしている人も多いのですが、基本的にはすべてNGです。
灯油を買ったところに引き取ってもらいましょう
残った灯油は、ちょっと面倒でもガソリンスタンドやホームセンター、灯油販売店など、灯油を買ったところに引き取ってもらいましょう。
ただし、場所によっては「灯油の引き取りはやっていません」と言われることもあるので、事前に電話などで確認してから行ったほうが良いかもしれません。
粗大ごみの日に出せない人は、不用品回収業者が便利
ストーブ1個でも持っていってくれる不用品回収業者
「自治体の粗大ごみ指定日に、ストーブを出せない」「灯油の処分が面倒」「という人は、不用品回収業者を利用するのが早道かもしれません。危険物の一部を取り扱える回収業者は多いので、当サイトのランキングなどを参考にして、安心して回収してもらえる業者を選びましょう。
不用品回収業者に頼めば、ストーブ1個でも電話1本で迅速に対応し、灯油が入ったままのストーブを部屋からそのまま持って行ってくれます。
大手の回収業者は、地域の担当者が常にトラックで周辺を回っているので、石油ストーブひとつでも気兼ねなく回収してもらえます。見積もりのみでもOKで、納得できなければそのまま帰ってもらっても大丈夫です。
まだ新しいストーブなら、リサイクルの可能性も!
購入してから2~3年ほどで状態の良いストーブなら、捨てずにリサイクルする方法を考えてみましょう。「リサイクルショップ」や「ネットオークション」「不用品交換サイト」などを利用して、うまく引き取り手がみつかれば、多少のお金が入るかもしれません。
その際もきちんと灯油や電池を抜いて、ピカピカにした状態で取扱説明書を添えて出せば、買い手に良い印象を与えるでしょう。