「ゴミ屋敷を片付けたいけれど、業者に頼むと高そう」と思っている人も、いるかもしれません。そこで、実際にゴミ屋敷の片付けを頼むといくらくらいかかるのか、事例を交えてお話ししましょう!もちろん、各業者によって料金はまちまちなので、一例としてご紹介します。
同じゴミ屋敷の片付けでも、作業にかかる時間やスタッフの人数・トラックの台数などによって、費用はかなり変わってきます。単純にゴミを片付けるだけなら数万円単位で済ませられることもありますが、数名のスタッフが2~3日がかりでやるような作業では、数十万円はかかると思った方が良いでしょう。
ゴミ屋敷の回収料金【数時間で済む簡単な作業の場合】
ゴミ袋50袋を処分したAさんの料金(7万円程度)
認知症のお母さまが、部屋の中に50袋ものゴミ袋を溜めていたのを知ったAさん。「自分だけではどうすることもできないので、業者に頼まなければ」と、回収業者に処分の依頼をしました。
4畳半の部屋いっぱいにゴミ袋が散乱して異臭を放っていたため、ゴミの分別や梱包・撤去・処分の他に、部屋の清掃と薬剤消臭なども頼みました。スタッフ2人で3時間にわたって作業を行い、軽トラック4台に積んで帰っていきました。
Aさんの場合のように部屋のスペースが小さく、3時間程度で済むような作業であれば、そこまで高額にはならないでしょう。
片付けのお手伝いのみを頼んだBさんの料金(3万円程度)
突然お客様が来ることになり、とてもひとりでは片付かないと判断したBさんは、急きょ回収業者に連絡をして来てもらうことになりました。スタッフ1名に一緒に片づけを手伝ってもらい、約2時間で作業終了。無事、お客様をお迎えできたBさんでした。
ゴミ屋敷の回収料金【一日がかりの作業の場合】
高く積みあがったゴミの山を処分したCさんの料金(22万円程度)
Cさんは10帖のワンルームにひとり暮らし。5年以上住む間にゴミを出したことはほとんどなく、カップラーメンの容器からペットボトル・段ボールまでありとあらゆるゴミが溜まって、Cさんの胸の高さくらいまで積まれていました。
「もうこれ以上部屋にゴミが入ったら、息苦しくなる!」と危機感を覚えたCさんは、思い切って回収業者に処分を頼むことにしました。最初は27万円と言われたものの、何とか安くしてほしいと頼むと、Cさんが一緒に作業を手伝えば22万円でOKとのこと。当日はCさんと3人のスタッフが一日がかりでゴミの山を処分し、トラック2台で運んでいきました。
ワンルームを徹底的にきれいにしたDさんの料金(25万円程度)
仕事が忙しいDさんは、毎日深夜に家に帰って料理を食べ、残飯やゴミを捨てる元気もないまま眠りについてしまう毎日を送っていました。調理した後のシンクは汚れたまま、バスルームやトイレもまったく清掃したことがなく、汚れはこびりついていました。室内はゴミの山になっていて、手の付けようがありません。
そこで、「このままでは生きていけない!」と一大決心をしたDさんは、回収業者に頼んで8帖のワンルームにあるゴミの山を片付けてもらうことにしました。特殊クリーニングでトイレやバスルーム、浴室のこびりついた汚れをピカピカにしてもらい、室内の清掃も頼みました。2名で1日がかりの特殊な技術を要する作業で、決して安い金額ではありませんでしたが、あの地獄のような部屋の光景を思い出すと「本当に頼んで良かった」と思うDさんでした。
ゴミ屋敷の回収料金【数日がかりの作業の場合】
転勤のために片づけを決断したEさんの料金(35万円程度)
1LDKのマンションに住むEさんは、8年前に住んでから一度もゴミを出したことがなく、部屋からトイレ・キッチンに至るまですべてがゴミの山になっていました。突然転勤が決まり、「このままでは引っ越せない!」と判断したEさんは、回収業者に頼んでゴミの処分をお願いすることにしたのです。
作業は2日にわたって行われ、4人の作業員がゴミの分別から梱包・撤去・処分・清掃・消臭までをてきぱきと進めてくれました。費用は35万円程度と、かなりかかりましたが、「これでやっと引っ越しができる」と、ホッとするEさんでした。
ゴミ屋敷の料金を選ぶ際、回収業者選びは慎重に
料金が安すぎる不用品回収業者には要注意!
上に挙げたゴミ屋敷の片付け例は、良心的なしっかりとした回収業者に頼んだ場合の例です。しかし、中には悪質な回収業者もいるので、十分に注意する必要があります。
いま、粗大ゴミ回収の需要が増えていることもあり、不用品回収業者の数は以前よりずっと多くなっています。そのため、利益優先の業者はチラシのポスティングや訪問営業などで顧客を獲得し、荷物を車に積んだ後で法外な金額を請求してくるなど、いろいろなトラブルも発生しています。
業者選びにはくれぐれもご注意をしましょう!回収業者を選ぶ際は、当サイトのランキングなどを参考にして、信頼できる業者に頼むことが大切です。
ゴミ屋敷の中で再利用できるものがあれば、買い取ってくれるケースも
ゴミを片付けている間に、もしパソコンやオーディオなど再利用できる物が見つかれば、業者によっては買取額をつけて支払いから差し引いてくれる場合もあります。こうした配慮も、やはり業者によってさまざまなので、くれぐれも業者を厳選して頼むようにしましょう。