夏になると、「プ~ン」とキッチンから、耐えられないような臭いが…。ただでさえ臭いが気になる生ゴミですが、夏場は特にたまらない悪臭に悩まされますね。でも、これからご紹介する方法を実践すれば、もう安心!猛暑の時期でも、生ごみの臭いを気にせずに過ごせますよ。
この記事の目次
【方法1】臭いの一番の原因、“汁”を出さないようにする
生ごみの、あのクサ~い臭いの一番の原因は、生ごみから出る「汁」です! この汁が出ないように気を付けるだけで、生ごみの臭いをかなり軽減することができます。
なぜ汁から臭いが発生するかというと、臭いの原因となるのが「雑菌」なのですが、適度な水分は雑菌が繁殖するのにちょうどいい環境なのです。では、生ごみの汁を出さないようにするには、どうしたら良いかというと…?
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ゴミが濡れていたら、完全に水を切る
キッチンで調理をした後に出る生ごみは、かなり水分を持っているので、三角コーナーやザルなどでよく水を切ってから捨てることが大切です。
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捨てる時は、八つ切りにした新聞紙やキッチンペーパーなどに包んでから捨てる
できれば新聞紙がベストですが、最近は新聞を購読していない人も多いので、キッチンペーパーでも大丈夫です。
【方法2】生ごみの上から重曹を振りかける
生ごみの酸と重曹のアルカリが中和して、臭いを軽減
生ごみの汁をシャットアウトしても、生ごみそのものが傷んでくると、やはり臭いが発生します。その時は、生ごみの上から「重曹」を振りかけると良いでしょう。重曹というと、最近は「お掃除に使っている」という人も増えてきましたが、実は重曹は生ごみ対策のためにも優れものなのです。
重曹の正式な名前は「炭酸水素ナトリウム」で、弱アルカリ性。そして生ごみの臭いは酸性です。理科の授業にもよく出てきましたが、酸とアルカリは中和するという性質を持っているので、生ごみと重曹も中和し、臭いが軽減されるのです。重曹の粉をかけることで、生ごみの水分を重曹が吸ってくれるという効果もあります。
100均のこしょう入れに重曹を入れておくと便利
また、重曹は雑菌が繁殖するスピードを遅くしてくれます。そのため、夏場などは重曹を常にキッチンの使いやすい場所に置き、三角コーナーに水切り用のネットを入れるタイミングで、重曹を大さじ1杯程度ふりかけておくと良いでしょう。「三角コーナーを使っていない」という人は、新聞紙やキッチンペーパーの上に水気を切った生ごみを置いて、重曹をふりかけてから包んでごみ箱に入れてもOKです。
重曹を袋からいちいち出すのは大変なので、100均などで売っているこしょう入れに重曹を入れておくと便利です。ちなみこの“重曹ふりかけ”、フライパンの油汚れを取る時にも重宝します。フライパンに重曹を「サッサッ」とふりかけて、そこに水を張り、フライパンと一緒に使った菜箸やフライ返しなども入れてしまいましょう。しばらく漬けておくと、洗い物をする時は軽くこする程度で汚れを落とすことができます。
【方法3】水で薄めた酢を生ごみに染み込ませる
身近にある酢で、簡単に生ごみの臭い対策を
「酢」はどこの家庭にもあるので、とてもやりやすいですね。まずはコップに酢を入れて、同じくらいの量の水を足します。そうしたら、スーパーのごみ袋にキッチンペーパーを2枚ほど敷き、ごみ袋全体に広がるようにします。そこに酢をタラタラと流し込んでいき、その上に生ごみを入れて袋を縛り、ごみ箱に捨てます。
酢のツ~ンとした臭いが苦手なら、クエン酸を
酢は生ごみ対策にとても効果的なのですが、「どうもあのツ~ンとした酢の臭いが苦手」という人も多いかもしれません。生ごみの臭いは気にならなくても、酢の臭いが気になったのでは、意味がないですね。
その場合は、酢のかわりに「クエン酸」を使っても良いでしょう。スプレー容器に200mlの水を入れ、そこに小さじ1杯ほどのクエン酸をたらします。使う時にはよく振ってからスプレーしてください。
【方法4】エタノールにアロマを入れてごみ箱にスプレー
エタノールとアロマのWパワーで、臭いをシャットアウト!
生ごみそのものではなく、ごみ箱の臭いを軽減する方法をご紹介しましょう。使うのは消毒用の「エタノール」(または掃除用のアルコール製剤)、そして「アロマ」です。エタノールはカビや雑菌を減らし臭いを予防しますが、アロマには抗菌作用があるので、Wパワーでごみ箱の臭いをシャットアウトするという訳です。
雑菌が繁殖しないよう、水分をきっちり拭き取っておく
耐油性のあるスプレーボトルにエタノールを入れ、そこにティートゥリーやラベンダー、ミント、ユーカリなどのアロマを数滴落としましょう。それを布などに「シュシュッ」とスプレーして、ごみ箱の内部やフタの部分、持ち手の部分などを拭きましょう。拭いた後は、雑菌が繁殖しないように水分をきっちり拭き取っておくことが大切です。